exiiiの電動義手がスゴイと思うのでみんなで応援したい!!
米国での電動義手の普及率は20%。日本国内での普及のボトルネットはその価格の高さ(150万円)にあるそうです。
まずはこの動画を見て下さい。
日本のexiiiという会社が電動義手の普及率を欧米並みの20%程度まで普及させるためにスマートフォンと3Dプリンターを使用して、大幅にコストダウンして提供できることをめざしています。
コストダウンの方法としては、ざっくりとですが、
指一本分の動作をモーターひとつで実現するために、関節の機構にも色々工夫があるようです。
また、3Dプリンターによる部品製造は修理や部品交換の費用も下げられるとのことですばらしいと思います。
義手が必要なヒト、特に子供の場合は、成長するにつれて義手の大きさも変える必要があると思うので、初期費用だけでなく、成長に合わせての部品交換の費用が大幅に下がれば、電動義手の普及にもつながるのではないでしょうか。
現在のところは、部品の費用と3Dプリンターによる制作費用であわせて3万円程度は実現できていると、exiiiのホームページに書かれています。
・handiiiは現在プロトタイプのため、一般販売は致しておりません
・販売価格が3万円と一部メディアに記述がありますが、3Dプリント費用や
電気部品等の材料費が3万円で製作が可能ということを表しております。
・このページは企業・研究機関に対しては特別仕様の専用設計を受託すること
を意図しており、handiiiそのものを製品として販売するものではありません
handiiiというのは、このexiiiの電動義手の製品名です。今、電動義手と書いていますが、筋電義手とも呼ぶようです。読んで字の如く、本来の筋肉を動かすために脳が発する微弱な電気信号を捉えて、動作をさせるものです。
普及の鍵はコストの問題が大きいのですが、それ以外にも、動作をコントロールするモータや電子部品など材料による重さの問題もあるようです。
この点についても、コントローラのメインにスマートフォンを使用し、部品を3Dプリンターで製作(たぶん、プラスチックなどの樹脂を使うのだと思いますが)するので、問題をクリアできるのではないかなと。
ちなみに電動義手、イギリスのオートボックという会社が世界の市場シエアを独占しており、競争原理が働かないために、価格が下がらないという問題があるようです。
あと、日本国内では、電動義手は障害者自立支援法の対象外であるため、取得に対して国からの補助金がないため、普及の足かせになっています。
いつも書いていますが、こういう風にヒトの暮らしに役立つテクノロジーはすばらしいですね。この電動義手が実現されたら、障害のある方の生活の質の向上に大きく役立つと思います。みんなで応援しましょう!