ほげったけど一歩前進

失敗を恐れず行動し、失敗から学び、昨日より一歩前進

丸投げの質問をする人は経験的に言って実行に至らないことが多い

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「伊藤洋志 小商いのはじめかた」を読んで。ブログタイトルは本書でもっとも刺さった言葉。

 以前に読んだ「伊藤洋志 ナリワイをつくる」の続編。「ナリワイをつくる」のコンセプトを具現化した実例紹介。

hogetta.hatenablog.com

小商いは面白い

小商いは、やっていて面白いことが前提にあります。なぜ面白いかについては著者はこんな風に分析しています。

 

自分で品物を考え、値段を決め、お客さんに出会い、提供し、対価を得る、その過程で人間的なやりとりが成立する。このプロセスを全部体験出来るからです。

人間が何に面白みを感じるか、というのは興味深いテーマですが、物事全体の変化を発見することであろうと私は考えています。

小難しく言いましたが、「すごい発見をしたんや!」というのは友達に言いたくでたまらない話題ですし、小さな子供を見ていると、毎日のように発見を大人に伝えてきます。

おそらくこれは、原初的な強い要求なのではないかと思われます。小商いは個人の役割が多岐にわたるし、何より自分の事業なので集中力も段違いのため、日々の発見が多くなりやすいです。

 

 

小商いするには、全体像が分かっていないといけません。全体像をいつも把握しようと思えば、いろんな場面で新しい発見があり、それが楽しさの大きな要因ということなんですね。

小商いだけではなく、会社勤めでも、自分のやっていることが、全体の中でどういう役割を果たすのか、全体はどうなっているのか。
そういうことが把握できるようになると、仕事は楽しくなりますね。

そして、その全体のコントロールが自分の手のひらにのれば、まずます楽しくなっていきます。

自分で考えて実践してみる

だからこそ、自分で考えて実践してみることが大切だと。

 

「こうしたらうまくいくよ」というような、マニュアルを集積したものではありません。
あくまでも実践者の思考の過程を追求することで、小商いに必要な考え方や心構えを身につける足がかりにするためのものです。

初期条件が違うと、同じことをやっても同じ現象は起きなかったりします。くれぐれも登場する方々にいきなり「やり方を教えて下さい」などと聞いてはいけません。

丸投げの質問をする人は、経験的に実行に至らないことが多いです。いきなり人に聞く前に、まず自身が仮説を立てて小さい範囲でやってみたり、小商い実践者のサービスや品物を買ってみたりして研究してみることをおすすめします。

(p10) 

 この本に小商いを作るためのマニュアル本のようなことを期待しないでください。「ナリワイをつくる」にも書かれているように、小商いは、隣人や地域の困りごとの解決につながったりする的視点が必要なので、自分のアタマで考えることが必要です。

そして、仮説を立てた上で行動してみることです。自分も楽しみながら出来ることなので、失敗しても学ぶことが多いんですよ。そして、その失敗すらも楽しめる気持ちが大事なんです。

失敗を怖れず行動してみる

アタマだけで考えるのではなく、行動してみること。これはこのブログのテーマにもなっていることです。

どうもアタマだけで考えてわかったつもりになってしまう、やったつもりになってしまう。「ああ、ダメだろうな」と思ってしまう。

ググるとなんか難しそうなので何も行動をおこさないで、止めてしまう。そんな思考行動パターンから抜け出す方法は、とにかく行動してみることだと痛感しました。

行動してみることで、はじめて見えてくるのものがあり、そこからトライアンドエラーを繰り返していくことが必要です。読むだけでOKなマニュアルはどこにもころがっていないんですよね。

そして大事なことは、そのすべての過程を、失敗さえも楽しんで行うこと。そういう商いを自分のアタマで考えて、トライしてみることが大切です。

まず、行動をしてみることからすべてははじまります。