買い物をすれば３５００万円が当たる台湾のレシートは捨てちゃダメだよ
台湾で買い物をしてレシートを渡される。レシートには宝くじがついていて、当たれば特別賞は3500万円の現金がもらえるよ。くじびきや抽選はいくつになってもワクワクするね。
筆者は、台湾が好きだ。昨年の11月にも行ってきた。
台湾の商店で買い物をするとレシートを渡される。そのレシートには宝くじがついていて、年に6回、2ヶ月毎に抽選がある。当たれば現在の為替レートでで約3500円相当の現金がもらえる。
11月に台湾に行った際に買い物したときのレシートの分の抽選結果が1月末に公開された。
なぜレシートに宝くじがついているのか
台湾ではここ20年くらいでスーパーマーケットやコンビニ等のいわゆる小売企業が増えた。しかしそれ以前は、朝一や夜市などに見られる個人商店がはるかに多かった。
これは日本も同様で高度経済成長の頃までは、小売には個人商店が多かった。個人の日常の買い物がスーパーマーケットに移っていったのは、70年代以降ではないか。
乱暴に言ってしまえば、個人商店はだれでも営業でき、行政も実態を把握できない。なにより領収証を発行しなかったり、発行してもごまかしたりして、脱税も難しくなかった。
そこで台湾政府は、レシートに政府公認の宝くじ機能をつけた。この宝くじは政府に登録した企業や商店が発行したレシートにしかつけられない。
そうすることで、宝くじ付きレシートを発行できる=政府に登録した企業＝信用がある企業という構図をつくり、企業や商店にレシート発行のインセンティブを与えた。
また買う側にもレシートにも対する感心を持たし、レシートを発行できるような企業,商店で買い物をするインセンティブをもたせたようだ。
くじはレシートのどの部分？
実際のレシートをみていくよ。
これは台湾の24時間営業スーパーマーケット頂好。街中の至るところで良くみかける。日本でいうと西友かな。
黄色で囲んだ部分が宝くじのナンバーの部分だ。赤で囲んだ部分は、いつの抽選回かを示している。
「中華民国103年」というのは、孫文が清王朝を倒して、中国大陸に「中華民国」を建国したのが1911年。そこから103年目を意味している。これは、蒋介石が国共内戦の際、中華民国政府を大陸から台湾島に移したことに端を発している。台湾の年号は、現在もこの中華民国の年号を使っている。従って103年は1911年から103年目、つまり2014年を表している。
右側の「11-12月分」(分の漢字が違うのは許して欲しい。ここに印刷されているのは、台湾で使われている繫体字という文字であるため)というのは、中華民国103年11-12月の回の抽選ですよと、いうことを表している。
これはBreeze,日本人旅行者には「微風」という名称で馴染みのあるショッピングモールのレシートだ。
これは台湾セブンイレブンのレシート。
抽選結果の確認
抽選結果は下のリンクから見ることが出来る。
簡単に読み方を解説するね。
漢字の読める日本人ならなんとなく分かるのではないかな。
上から賞金の多い順に特別賞、特賞、一等、、、、という順で、以下六等、六等補みたいな感じだな。
当たりのルールは、特別賞から最下位まで同じで、赤で示された番号と全8桁一致、7桁一致、6桁一致、、、、という分かり易いルールだ。
注意すべき点は、商品交換の期間が決まっていて、この期間内に換金しないと無効になってしまうよ。
当たったらどこで換金？
筆者は、まだ当たったことがないが、当たった場合は、台湾の郵便局の窓口で換金してもらえる。その際、本人確認できるものの提示が必要なので忘れないように。普通はパスポートだが、日本人の場合は、日本の免許証でもOKだったという話も良く聞く。しかしパスポートを持参した方が無難だと思う。
外国人は権利がない？
筆者が時々聞く話として、「外国人は当たっても賞金をもらえる権利がない」という話がある。これは都市伝説みたいなもので、まったくウソだ。筆者の知り合いの日本人でも賞金をもらった人は何人もいる。間違いない。
問題は、日本で当選したことが分かっても換金する術がないことだ。賞金が多額なら、もちろん、台湾まで行けばよい。しかし、三等でも1万元=35000円程度で、旅費を賄えない。家族や友人が近々台湾に旅行するのでもなければ、残念だけど、その場合は、あきらめるしかないだろうな。
台湾はおもしろい
レシートに宝くじをつけちゃうなんて台湾はおもしろいな。筆者は台湾が好きだ。大好きだ。他にも、色々楽しいことや悶絶することが多い国なので、また機会があればこのポンコツブログに書いていきたい。
