ほげったけど一歩前進

失敗を恐れず行動し、失敗から学び、昨日より一歩前進

メガネで色弱者の色認識を助けられる時代が来る!

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出典 石原式色覚検査表より

とうとうメガネで色弱者の色認識を助けらえる時代が来るようです。人を助けたり、幸せにするテクノロジーは、やっぱりすばらしいですね。

50代以上の人は小学校入学時に必ず受けた色覚異常検査。40年以上前の当時は個人情報なんていう概念すら存在しない時代でしたので、クラスメートが見守る前で色覚検査表を読ませられました。

この色覚検査表って数字を読んだり、同じ色の線がどうつながっているかを読み取るのですが、読めない子はクラスメートから「色盲色盲!」といじめの対象になったりしていたのを覚えています。

また当時は教師の中にも、色弱者の生徒に接する生徒がはじめての場合には、興味半分で何度も色覚検査表を読ませて「なんで読めないんだろうね?」なんていう言葉を平気で生徒に投げかける教師も見たことがありました。


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小学校から高校卒業するまで同じ学校だった友人が赤緑色弱と診断されてました。
彼は教師になりたったのですが、当時(1970年代終わりから80年代にかけて)は色弱者に対して社会の制度や人々の理解が差別的で教師を諦めたことを強烈に記憶しています。

おとなになってから彼に色弱、特に赤緑色弱者の色の見え方について説明してもらったことがあるのですが、石原式色覚検査表という色弱検査の標準検査表があるんですが、そのほんの数ページの中の一部が少し見づらいという程度でした。
「なんでこの程度のことでアイツは教師をあきらめなければならないあのか」と怒りにも似た感情を覚えた記憶があります。

少し見づらいという表現にしたのは、一度見えてしまえば(色の区別が出来てしまえば)、そのあとはもう見えているとのことだったので、下の老婆だったり少女だったりに見えるだまし絵みたいな感じだと説明をしてもらいました。

 

http://dankaisyowa.up.n.seesaa.net/dankaisyowa/image/E88081E5A986E381A8E88BA5E38184E5A5B3E680A7E381AEE98CAFE8A696E794BBE5838F.gif?d=a2

自分は、たまたま友人が色弱者で詳細な説明を聞いたりすることが出来たので、ある程度正しくその症状や内容を理解しているつもりでいますが、身近に居ない人は、小さい頃の間違った情報のまま、理解している人も多いのではないかと思います。

ですので、この記事を読んで頂いて色弱に関心をもたれた方は、例えば下のサイトで理解を深めてくれたらいいなあと思っています。


色弱者について — NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構/色弱・色盲相談窓口/特定非営利活動法人 Color Universal Design Organization

友人いわく「未だに色弱者に対する差別は少なからずある」と言っていました。自分の周りを見渡しても正しく理解している人は多くはないです。ですので一人でも正しい理解をして頂き、理不尽な差別がなくなるように出来るだけ行動したいと思います。